9月1日、飛行機の中で電子機器を使うルールが変わりました。
例えばスマートフォンなら、これまでは離着陸時には電源を切らなければならないルールでしたが、機内モードに設定するならば離着陸時にも電源を入れたままでもいい、というふうに変わりました。ようするに、羽田に降りる直前のスカイツリーをiPhoneのカメラで撮れるようになったというわけです。
ガジェット好きには嬉しいニュースでしょう。ただ、嬉しい反面、好き勝手する人が増えそうで嫌だな、とも思いました。いまどきはルール無用な人が多いから。
見た目には分からないから、と機内モードにしないままにしておく人とか、まあ絶対出てくると思います。というのも、ルール改正以前でも、離陸時にスマホの電源を落とさないで胸ポケットにしまう乗客を何度も見たことがあるからです。斜め後ろの席からはよく見えるのに、お気づきでないようで。
常識人からすれば、そのためにひとつふたつタップするくらい一体何が面倒くさいのかさっぱり分からないのですけどね。
「機内のルールを守らないと、運行の安全を妨げる場合があります」
……とは必ずアナウンスされることではありますが、では機内の行動のうちどれならOKで、どれならNGなのか、私たち素人が逐一判断するのは非常に困難です。なぜ機内のルールは細かく決められていて、守らなければいけないのかという理由はそこにあると思います。
機内のルールを守らないと、運行の安全を妨げる場合があります。で、運行の安全が妨げられると、自分の命もあぶないです。自己中な人達にはそこまで考えが及ばないわけですが、そんな中運行の安全をどうやって守っていくのか、これからも航空会社の対応に期待したいところです。
例外などもあるみたいなのでご注意
ANAの告知を見ると、ラップトップコンピュータは電波を発しない状態ならば常時使ってもいいようになりました。しかし別の航空会社では以前と同じように、電波を発しなくても離着陸時は使用禁止になっているそうです。それは電波ではなく物理的な安全上の理由で、もし飛行機が大きく揺れたとき、周りへ飛んでいくと凶器になりうるからだということです。
また、機材によっては違うルールが適用される場合もあります。機材によって電波耐性の機能が違うからだそうです。
そういうわけで、乗る飛行機によって違うルールを言い渡されることもあるものだと心得て、乗務員から指示をされたら素直に従いましょう。